浅田次郎さんの執筆された作品を紹介しています。
昭和四十四年、京都。
大学の新入生で、大の日本映画ファンの「僕」は友人の清家忠昭の紹介で、古き良き映画の都・太秦の撮影所でアルバイトをすることになった。
そんなある日、清家は撮影現場で絶世の美女と出会い、激しい恋に落ちる。
しかし、彼女は三十年も前に死んだ大部屋女優だった―。
若さゆえの不安や切なさ、不器用な恋。失われた時代への郷愁に満ちた瑞々しい青春恋愛小説の傑作。